母は双子 #686

家族
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母の幼い頃の話

最近、母が腰を悪くしたことがきっかけで

週に3日ほど、実家に行くようになりました。

義理の父が実家に行った後、妹が仕事から帰るまで母と2人

母はベッドに横になりながら、昔の話をよくします。

母の兄弟姉妹は、長女伯母さん・長男伯父さん・次男伯父さん

そして、母と双子(二卵性)の伯母さんの5人です。

戸籍では、母が末っ子の三女になっていますが

実際は、母が次女のようです。

母のお母さん(祖母)は、母と伯母さんの双子を産んで

直ぐに亡くなったそうです。

そのため、母のおばあちゃん(曾祖母)が2人を育ていたそうですが

戦後、貧乏で大変だったそうです。

そんな中、子どもがいないご夫婦(料亭)が、噂を聞きつけて

おばあちゃん(曾祖母)の所に、養女にしたいとお願いに来たそうです。

その時、健康だった母をもらいに来たそうですが

母は、「嫌だ」と言って、タンスの影に隠れて出て来なかったので

仕方なく、病弱だった伯母さんをもらって行ったそうです。

それによって、双子はバラバラに育てられることになり

母は、おばあちゃん(曾祖母)と暮らして

相変わらず苦しい生活をしていたそうで

生きていくために、働かなくてはいけなかったため

学校も、小学校2年生までしか通えなかったそうです。

一方で、伯母さんの方は、引き取られた先がお金持ちだったので

病弱だったのが、どんどん健康になっていったそうです。

そして、母とは正反対、お嬢さんになっていったそうです。

母は、伯母さんがもらわれた家の側で、隠れて見ていて

物凄く羨ましかったそうです。

双子の人生に、こんなにも差がつくことになるとは

母が、「嫌だ」と言って隠れたことで

双子の人生が、変わりました。

皮肉のように思われますが、母が養女になっていたら

私たち兄弟姉妹も、生まれていません。

私と弟と妹の子ども達も生まれていません。

義理の父と再婚もして、末っ子の弟も生まれたのですから

これでよかったのかもしれません。

最近こんな話をよくします。

では、本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。感謝いたします。

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