恩人 #340

人間関係
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お世話になった監督

去った10月11日(月)の夕方、うちの長男(息子)の

少年野球時代からのママ友から、久しぶりに電話がありました。

ママ友の中でも、私が信頼している1人です。

内容は、長男が小学校の野球から中学校(ポニー)まで、お世話になった監督が

大腸がんの末期(ステージ4)で、体力的に病院で治療ができないため

自宅療養中とのことでした。

体が大きい方でしたが、30キロも痩せたらしいのです。

その監督が、今週の土曜日に、少年野球の大会を見に行くらしいとのことです。

「野球を見に行くのが、最後になると思うから

会いにいくなら、その日が良いよ」と、ママ友に言われました。

「何度も、みんなが会いに行くと、監督が疲れると思うから」と言っていて

そのママ友は、その日は仕事で行けないらしくて

前もって、10月10日(日)に会いに行ったとのことでした。

私は今日の朝、野球の大会をしている場所に行きましたが

その監督の姿が見えなくて、現監督には会えたので

現監督に「〇〇さんは、まだ来ていませんか」と聞きました。

そしたら「今日は来れなくなったから、家の1階の事務所いるから会いに行って」

と言われたので、向かいました。

私は、1人で会うのが怖くて、別のママ友に一緒に行ってもらいました。

行ったら先約がいたので、離れた場所の椅子に座って待ちました。

先にいた人たちは、ポニー時代の後輩で家族全員で会いに来ていました。

うちの長男はポニーの一期生で、引退した後のずっと下の後輩なので

私が、全く知らない人たちでした。

この監督は、30年以上、少年野球からポニーまで

たくさんの、子どもたちの面倒を見てきた方なので

子どもたちはもちろん、保護者からの人望が厚い方です。

監督のためならと、集まってくる人がたくさんいます。私もそうです。

うちの長男も、ずいぶんお世話になりました。

少年野球の時、食の細い子どもを、監督の家の1階の事務所に呼び

監督自ら、ご飯を準備して、子どもたちに食べさせてくれました。

うちの長男は、中肉中背でしたが、ご飯をよく食べる子だったので

みんなのお手本に呼ばれていました。

当時は、毎週のように土曜日と日曜日に大会や、練習試合があって

お母さんたちは、毎週、お弁当のおかずを持ち寄って、みんなに食べさせました。

その時、せっかくお母さんたちが作ってきてくれたと言って

残さずに食べるように、指導していました。(今の時代では、考えられませんが)

その時に、重宝するのはうちの長男でした。びっくりするほど、食べていました。

まるで、家でご飯を食べさせていないと、思われそうになるほどだったので

私は、ちょっと恥ずかしかったです。そのような思い出が、たくさんあります。

そして、先約の家族が帰り、私たちの番になり、監督の前のソファに座りました。

監督は、ソファーに横たわっていました。年齢は、72歳と私より一回り上です。

私が想像していたのは、骨と皮くらいになっていると思っていたので

痩せてはいましたが、私の想像していたほどでは、ありませんでした。

骨と皮くらいまで痩せていたら、私は大泣きしそうでした。

私は、湿っぽくなるのがとても苦手です。

私は泣くと、止まらないので、人前では滅多に泣くことはありません。

どんな時も抑えています。それが、癖になっています。

どんなに辛くても、子どもたちの前で、泣かないようにしてきました。

その代わりに、見えない場所で、隠れて泣いていました。

そんな私なのですが、正直、今日は怖かったです。

余命は、いつかはわかりません。今日が最後になるかもしれません。

そんな気持ちで、あいさつをして来ました。

監督自身は、みんなが会いに来て嬉しそうでした。

悔いがないようで、覚悟ができているように、私には見えました。

監督が「あんたが一番苦労していると思う。昔、何も知らずに

子どものことで、きついことを言ってすまなかったな。

傷つけたのに、文句も言わず、いつも来てくれてありがとう」と言っていました。

そして、私は「監督が愛を持って、言ってくださったことは、わかっています。

監督は、誰に対しても平等で、えこひいきをしない人だからです。尊敬しています。

本当にお世話になりました。ありがとうございました」と、感謝を伝えました。

どうやら、監督はずっと、このことを気にしたいたようでした。

そして、別の知ってるお父さんが来て、少しお話して

野球部の子どもたちが帰ってきたので、ママ友と帰りました。

私は、感謝を伝えることができたので、思い残すことはありませんでしたので

とてもスッキリして、帰宅することができました。

では、本日もお読みいただき、ありがとうございました。感謝いたします。

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