末っ子のエピソード5 #425

家族
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マスク時代を先取り

10年ほど前、小学6年生までの末っ子は、明るくて天然と言われるキャラでした。

それが、中学生になった頃から、風を引いているわけでもないのに

急に、マスクをして学校に行くようになりました。

もともと、肝心なことは言いますが、よけなことは言わない口が堅い子でした。

小学校の頃よりは、口数は少なくはなっていましたが

家で普通に、私が話すとちゃんと返事をするので、特に心配していませんでした。

それが、周りの人(サッカー部の子や、保護者)が

「〇〇君大丈夫?」と聞いくるようになりました。

そう言われると、私も気になりだして心配になり、末っ子に聞きましたが

末っ子は、別に何もないと言うので様子を見ていました。

上の子4人にも、気にかけてくれるようにお願いしました。

いじめにあっている様子もないし、素行不良でもない

特に何もないようですが、マスクをなぜするようになったのかは

わかりませんでした。

中学3年生の時の三者面談で、担任の先生がマスクをすることが悪いように

言っていたので、私も気になって、「マスクを外した方がいいんじゃい?」言いました。

そしたら、末っ子が、「マスクをすることが悪いことなの?」聞いてきて

私も担任の先生も、マスクをしてはいけない理由を答えることができませんでした。

この時も、私はハッとしました。マスクをすることは、校則に反しているわけではない。

校則違反の髪を染めること、眉毛を剃ることなどをしているのなら

指導されても仕方がないですが、マスクをすることは校則違反ではない。

私が年末年始に関西に行った際、平成3人組と話している時に

この話になり、末っ子が、「ちゃんと納得できるように説明がしてくれなかったし

悪いことはしていないと思ったから、中学校と高校の6年間をマスクで過ごした」

と話していていました。

中学校の担任の先生と、高校の担任の先生は、体育会系の先生でした。

きっと、体育会系の先生は、陰キャラの末っ子が嫌だったのかもしれません。

末っ子は、だだ単に、クールキャラに替えたかっただけのようです。

それを、「マスクをすることが悪い」や「性格が暗くなった」など

と言われることは、侵害だと思ったそうですが、わざわざ言い返さなかったそうです。

今では逆に、マスクをしないと叱られる。マスクをしないとお店に入れないなど

といった具合です。真逆な世の中なりました。

そんな末っ子は、マスク時代を先取りしていますね。

そんな風に、末っ子は、いつも冷静で自分をしっかり持っている子です。

私も、末っ子に言われて、ハッと気づくことがたくさんありました。

当時の私は、人の目を気にする他人軸の中にいて、未熟な母親でした。

今でも、子どもから学ばされることが、本当に多いです。

そんな私ですが、素直に自分の未熟さを認め、受け入れることができています。

だから、これからも、ずっと成長し続けることができると思います。

これからも一生、学び続けます。そして、成長し続けるでしょう。

では、本日もお読みいただき、ありがとうございました。感謝いたします。

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